Google Cloud Functions のランタイム Node.jsをアップデートする: iPhoneアプリ開発備忘録

<< Node.js、npm、nvmをアップデートする | TOP | SwiftData & iCloud 同期設定時エラーの解決 >>

2024年05月15日

Google Cloud Functions のランタイム Node.jsをアップデートする

Google Cloud Functions のランタイム Node.jsは、セキュリティ更新ポリシーにより利用できるバージョンに有効期限が設定されている。

https://cloud.google.com/functions/docs/runtime-support?hl=ja

下記は、Google Cloud Functions のランタイム Node.jsをアップデートする手順。

1. ローカルPC側のNode.jsをアップデートする

http://iphone-app-developer.seesaa.net/article/503332042.html?1715753752

アップデートするNode.jsのバージョンは、Cloud Functions がサポートしているNode.jsのバージョンの最新版とすること。

2. ローカルPCからCloud Functionsにデプロイする
(0) PCを新しくした場合は、Firebase CLIがインストールされていないので、インストールする。

npm install -g firebase-tools

https://firebase.google.com/docs/cli?hl=ja#mac-linux-npm

(1) ターミナルでFirebaseの作業用フォルダに移動する。
デプロイする関数を定義している、index.jsが保存されているディレクトリに移動すること。
例:

/Users/(USER-NAME)/Documents/Firebase/CloudFunctions/(APP-NAME)/functions

(2) Firebaseにログインする。

firebase login

解析情報送信に関する応答メッセージに応答すると、ブラウザのウインドウが開き、Firebase CLIが起動する。

-bash: firebase: command not found

と表示されてfirebaseが起動できない場合、下記コマンドでPATHを設定し、再ログインする。

export PATH=$PATH:`npm prefix --location=global`/bin

https://dev.classmethod.jp/articles/how-to-pass-path-through-a-globally-installed-npm-package/

(3) ログインに成功し、「Firebase CLI Login Successful」と表示されたら、そのブラウザのウインドウを閉じる。

(4) 新しいNode.jsランタイムをデプロイする。
(4-1) 使用するNode.jsのバージョンを定義ファイルに指定してデプロイする。
(4-1)-1 package.jsonをエディタで開き、修正する。
Node.js 20に変更する場合：

"engines": {
"node": "20"
}

(4-1)-2 デプロイする。

firebase deploy --only functions

https://firebase.google.com/docs/cli?hl=ja#partial_deploys
https://firebase.google.com/docs/functions/callable?hl=ja&gen=2nd#objective-c

Deploy complete!

と表示されていたらOK。

(4-2) デプロイ時に下記エラーとなった場合、PCを新しくした場合は、Firebase環境を再構築する。

Cannot understand what targets to deploy/serve. No targets in firebase.json match '--only functions'.

(4-2)-1 Firebaseを初期化

firebase init functions

(4-2)-1 記述するコードの選択。

What language would you like to use to write Cloud Functions? -> JavaScript

(4-2)-2 ESLintは使用しない設定にする。

Do you want to use ESLint to catch probable bugs and enforce style? -> No

(4-2)-3 package.jsonを上書き更新する。

File functions/package.json already exists. Overwrite? -> Yes

事前に、package.jsonを複製しておき、更新前と更新後が比較できるようにしておくとよい。

(4-2)-4 index.js（関数を記述したソースコード）は上書き更新しない。

File functions/index.js already exists. Overwrite? -> No

誤って上書きしないように、必ず事前に複製してバックアップを取得すること。

(4-2)-5 gitignoreは上書き更新しない。

File functions/.gitignore already exists. Overwrite? -> No

(4-2)-6 npmで依存関係を今すぐインストールする設定にする。

Do you want to install dependencies with npm now? -> Yes

(4-2)-7 初期化完了の確認。
ターミナルに「Firebase initialization complete!」と表示されたらOK。

(5) デプロイ完了時、Project ConsoleのURLが表示されているので、コピー＆ペーストでブラウザを開き、状況を確認する。

(6) Google Cloudコンソールをブラウザで開き、ログエクスプローラ画面でデプロイの状況を確認する。

Step #2 - "build": Using runtime version from GOOGLE_RUNTIME_VERSION: 20.12.2
Step #2 - "build": Installing Node.js v20.12.2.
Step #2 - "build": Runtime successfully downloaded from asia-northeast1-docker.pkg.dev/gae-runtimes/runtimes-ubuntu2204/nodejs:20.12.2

package.json で指定したNode.jsのバージョンがインストールされていればOK。

「要求されたプロジェクトとバンドル ID の APNS 証明書が見つかりません」というエラーが生じている場合、Firebase Cloud Messaging を使用していないのであれば、無視してOK。